2022年にスタートした「よつばキッズスクール」さんには施設の代表 岩田さんの『地域に恩返しがしたい』という強い想いがこめられています。長年、保育の現場に携わってきた岩田さん。その中で見えてきたのは小学校進学を境に変化する子どもたちの環境です。共働き世帯が増える一方で、放課後の受け皿や子どもたちが安心して過ごせる場所というのは、特にこの益田市においては決して十分とは言えない現状がありました。地域の理解を得ること、運営を軌道に乗せること…。施設開所までの道のりには、多くの問題も立ちはだかっていました。それでも、子どもたちの“居場所”を作るため、岩田さんは歩みを止めませんでした。岩田『子どもたちと関わる「地域の大人」の人数がどんどん減ってしまっているんです。そもそもの人口減少もありますし、都市部への流出も増えています。』『令和9年度までに益田市では部活動も全て民間へ委託することも決定しています。このままでは「経験の格差」がどんどん広がってしまいます。都会であれば「スポーツがしたい」となれば、入会できるクラブが複数見つかるかと思いますが、ここではその選択肢も限られてしまうんです。なので、そういった“経験をする場所”と、“子どもと大人を繋ぐ場所”が必要になっています。私たちのような放課後の学童施設が、そこを担う場所でありたいし、年々複雑化している学校環境の中で、子どもたちの“居場所”でありたいとも思っています。』少子化や地域の担い手不足が進むなかで、子どもたちが地域の大人と接し、多様な価値観に触れ、安心して挑戦できる環境をどう生み出していくのか…。「よつばキッズスクール」さんは、放課後の学童という枠を超えて「子どもと地域を結ぶ拠点」であろうとしているのだと感じました。その具体例のひとつと言えるのが、先述の年間を通じた本格的な稲作体験です。地元農家の方々と協働し、土づくりから収穫、さらにはその先の学びへと繋がっていくこの取り組みは、単なる「体験」と一言に語れるものではありません。「未来のお米ヒーロー」を育てるこの活動は、それと同時に、地域の中で子どもを育てる「仕組みそのもの」を耕す挑戦でもあるのでしょう。稲が実りを迎えるように、ここで育まれる繋がりもまた、いつかきっと、大きな実を結んでくれるはずです。目指したのは「子どもと大人を繋ぐ場所」収穫したお米は「よつば米」として配布。パッケージデザインは児童の皆さんが描いたオリジナルです!左:施設代表の岩田さん右:益田市長の山本さん益田商工会議所青年部主催のイベント「産業祭」で活動報告を実施16
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